吉田裕 持たざる者たちの文学史 帝国と群衆の近代 【著作概要】 世界文学と民衆史の交点から紡ぐ群衆論の新地平――なぜデモや抗議活動の参加者は群衆や暴徒と名指されるのか。なぜ人が集まると危険とみなされるのか。本書ではこれらの眼差しの起源を植民地統治にみ... 続きを読む 2021年6月23日
李里花 朝鮮籍とは何か トランスナショナルの視点から 【著作概要】 朝鮮籍とは、植民地期朝鮮から日本に「移住した」朝鮮人とその子孫を分類するために、戦後の日本で創り出されたカテゴリーである。朝鮮民主主義人民共和国の国籍を意味するかのように使われることがあ... 続きを読む 2021年6月16日
越智郁乃 動く墓 沖縄の都市移住者と祖先祭祀 ブック・ラウンジ・アカデミア、第11回目は越智郁乃さんに著書『動く墓〜沖縄の都市移住者と祖先祭祀』(2018年 森話社)について語っていただきました。 【著作概要】 「家より先に墓を建てろ」「人は借家... 続きを読む 2021年6月2日
堀田あゆみ 交渉の民族誌 モンゴル遊牧民のモノをめぐる情報戦 ブック・ラウンジ・アカデミア、第10回目は堀田あゆみさんに著書『交渉の民族誌〜モンゴル遊牧民のモノをめぐる情報戦』について語っていただきました。 【著作概要】 移動生活のため必要最低限のモノしか持たな... 続きを読む 2021年5月19日
塩川伸明 国家の解体 ペレストロイカとソ連の最期 1985年のゴルバチョフの書記長就任に始まるペレストロイカとグラスノスチ(情報公開)を契機として、1991年12月までに、15共和国、2.9億人からなるソ連という巨大な国家が解体していく政治過程を描き... 続きを読む 2021年5月12日
橋本みゆき(編) 猿橋順子 髙正子 柳蓮淑 二世に聴く在日コリアンの生活文化 「継承」の語り 在日2世の生活文化の実践や意味づけの語りを通じて、在日コリアンの世代間関係およびエスニシティの動態に迫る。3つのインタビュー事例を読み物風に編集した「生活文化ものがたり」(第1部)と、社会学、社会言語... 続きを読む 2021年5月5日
廣野 美和 一帯一路は何をもたらしたのか 中国問題と投資のジレンマ 公共施設に投資して経済を活発化させる構想として注目を浴びている中国の一帯一路構想。しかしこの構想は、既存の国際秩序を揺るがし、投資先で債務の罠を生じさせるのではないかと懸念を呼んでいる。本書では、これ... 続きを読む 2021年4月28日
中山 大将 サハリン残留日本人と戦後日本 樺太住民の境界地域史 サハリン残留日本人とはいかなる経験をした人々なのか。境界変動は住民にいかなる影響を与えるのか。外交文書、市民団体資料、聞き取り調査を基に〈国境と国民の時代〉を境界変動・住民移動・国民再編という観点から... 続きを読む 2021年4月14日
鶴見太郎 イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国 ホロコーストのあとの1948年にイスラエルは建国されたが、ホロコースト以前から、ユダヤ人国家を作ろうとするシオニストの動きは活発化していた。その基盤となったのは、旧ロシア帝国出身のユダヤ人だった。 ポ... 続きを読む 2021年3月31日
宇田川彩 それでもなおユダヤ人であること ブエノスアイレスに生きる〈記憶の民〉 重いリュックを背負って、しなやかに歩む! 旧約聖書の時代からディアスポラとして暮らしてきた彼らが、今もユダヤ人であり続けるのはなぜか? ある場所からの出立は、ユダヤ史において繰り返されてきた光景であっ... 続きを読む 2021年3月17日