今野泰三 ナショナリズムの空間 イスラエルにおける死者の記念と表象 本書は、パレスチナに入植したシオニスト達が、どのように自らの歴史的正統性と政治的権利を主張する手段としてユダヤ人/教徒の死者とその死を利用し、パレスチナの景観の改変を行ってきたかを明らかにした研究書で... 続きを読む 2021年9月1日
川上桃子 中国(チャイナ)ファクターの政治社会学 台湾への影響力の浸透 台湾の日常生活のいたるところに現れていながら、その実態が捉えにくい中国の影響力。本書はこれを「チャイナファクター」という視点からとらえ、中国による団体観光ツアーの送り出し、民間宗教交流、歴史教科書問題... 続きを読む 2021年8月18日
横田祥子 家族を生み出す 台湾をめぐる国際結婚の民族誌 『家族を生み出す〜台湾をめぐる国際結婚の民族誌』(春風社)を出版された横田祥子さんをお迎えしてご自身の著作について語っていただきました。 【著作概要】 台湾では1980年代以降、仲介業者の斡旋による国... 続きを読む 2021年8月4日
中村江里 戦争とトラウマ 不可視化された日本兵の戦争神経症 アジア・太平洋戦争期に軍部の関心を集めた戦争神経症。恐怖を言語化することが憚られた社会で患者はどのような処遇を受けたのか。また、この病の問題はなぜ戦後長らく忘却されてきたのか。さまざまな医療アーカイブ... 続きを読む 2021年7月21日
平野恵美子 帝室劇場とバレエ・リュス マリウス・プティパからミハイル・フォーキンへ 『帝室劇場とバレエ・リュス〜マリウス・プティパからミハイル・フォーキンへ』を出版された平野恵美子さんにお越しいただき、ご自身の著作について語っていただきました。この著書で第71回芸術選奨「評論等部門」... 続きを読む 2021年7月7日
吉田裕 持たざる者たちの文学史 帝国と群衆の近代 【著作概要】 世界文学と民衆史の交点から紡ぐ群衆論の新地平――なぜデモや抗議活動の参加者は群衆や暴徒と名指されるのか。なぜ人が集まると危険とみなされるのか。本書ではこれらの眼差しの起源を植民地統治にみ... 続きを読む 2021年6月23日
李里花 朝鮮籍とは何か トランスナショナルの視点から 【著作概要】 朝鮮籍とは、植民地期朝鮮から日本に「移住した」朝鮮人とその子孫を分類するために、戦後の日本で創り出されたカテゴリーである。朝鮮民主主義人民共和国の国籍を意味するかのように使われることがあ... 続きを読む 2021年6月16日
越智郁乃 動く墓 沖縄の都市移住者と祖先祭祀 ブック・ラウンジ・アカデミア、第11回目は越智郁乃さんに著書『動く墓〜沖縄の都市移住者と祖先祭祀』(2018年 森話社)について語っていただきました。 【著作概要】 「家より先に墓を建てろ」「人は借家... 続きを読む 2021年6月2日
堀田あゆみ 交渉の民族誌 モンゴル遊牧民のモノをめぐる情報戦 ブック・ラウンジ・アカデミア、第10回目は堀田あゆみさんに著書『交渉の民族誌〜モンゴル遊牧民のモノをめぐる情報戦』について語っていただきました。 【著作概要】 移動生活のため必要最低限のモノしか持たな... 続きを読む 2021年5月19日
塩川伸明 国家の解体 ペレストロイカとソ連の最期 1985年のゴルバチョフの書記長就任に始まるペレストロイカとグラスノスチ(情報公開)を契機として、1991年12月までに、15共和国、2.9億人からなるソ連という巨大な国家が解体していく政治過程を描き... 続きを読む 2021年5月12日