今回は2022年に法政大学出版局より『米国の沖縄統治と「外国人」管理〜強制送還の系譜』を出版された土井智義さんをゲストにお迎えしました。インタビュアーは松田ヒロ子さんです。
【著作概要】
1945~72年まで沖縄は米国の統治下にあった。時に武力を伴うその強引な支配は、「銃剣とブルドーザー」という言葉でも有名である。しかし、米国が人々を戸籍で琉球住民と非琉球人に区分したことは知られていない。非琉球人は現在の外国人と同様に扱われ、入管制度に違反すれば日本本土に強制送還された。非琉球人管理制度がつくられた歴史的背景を考究する。
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【ゲスト:土井智義 プロフィール】
沖縄大学等非常勤講師、琉球大学島嶼地域科学研究所客員研究員、大阪大学招へい研究員。 琉球大学法文学部卒業。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(文学)。沖縄県公文書館非常勤職員、日本学術振興会特別研究員(PD)、琉球大学島嶼地域科学研究所PD研究員を経て、現職。 専門は、歴史社会学(沖縄近現代史)、移民研究。 主な論文に、「1950年前後の沖縄社会における「無籍者問題」と「在沖奄美人」〜「南北琉球」のなかの奄美群島と強制送還について」(『PRIME』42号、明治学院大学国際平和研究所、2019年)、「〈別の戦後日本〉としての琉球列島〜非琉球人管理制度の成立過程を通して考える」(『歴史学研究』1015号、2021年10月増刊)がある。
【インタビュアー:松田ヒロ子 プロフィール】
神戸学院大学専任教員 経歴はこちらから→https://researchmap.jp/hirokomatsuda